R6年6月号

「ちょんかけこまがいま熱い!」

長谷川 貴彦

 昨年行われたワールドスピントップコンテストの中で会員の徳永さんが優勝したことに加え、オープン部門でもちょんかけの技を多用する島村さんが優勝しました。

 私が保存会に入った頃はどこで手に入るか、技がどんなのものがあるのか熊本に来ないとわからない状況でしたが、会員の皆さんの積極的な活動で、見やすいYoutube動画が充実し、毎年のオンライン世界大会でも技を披露していただきました。 たびたび桃太郎名人が東京で直接指導していただいたことも大きな影響がありました。

 いま、多くの子どもたちがちょんかけこまに興味を持ち、ちょんかけを持っていなくても、普通の投げこまで小振りをして回転を回復させる遊び方をするようになりました。今の子供たちの間では”ゼロスタ”と呼ばれています。紐を巻いて投げるのではなく、手の回転でゼロからスタートする、と言う意味です。 

 

独楽の交流会に行くとゼロスタできる?という会話から始まることも多く、ちょんかけの動きが子供たちの憧れであり目標になっています。

 こまが小さいので動きが小さく細かくなってしまいますが保存会の皆さんのようなゆったりとした大きな動きでちょんかけを回していくことを心がけて技術的な部分だけではなく、優雅さも子供たちの憧れとなるようにしていければと思います。

 11月30日にはまた八王子で”こま”の世界大会を行います。ぜひ参加して多くの人たちに”本物”のちょんかけこまの動きを見せて指導していただければと思います。