R2年9月号

「独楽との出会い」

竹原 栄太郎 

 最初の出会いは幼い頃で、神社の境内に近所の子どもたちが集まり、独楽回しを熱中して遊んだのを想い出します。 本体を駄菓子屋で求め、紐は自宅の畑で栽培されていた農業用植物の皮を剥ぎ、乾かした後に叩き、軟らかくして親に習って自分達で編んで使用していたのを想い出します。 残念なことに自分たちの地域では投げ独楽が主流で、ちょんかけ独楽を回す人がいなかったことです。

 次は社会人となり、勤務先でも週休二日制が導入され、身につく趣味を探していたら、「市政だより」の中に「肥後こま教室」生徒募集の記事が目に止まり、申し込みを行いました。 偶然にも、吉永顧問,中村顧問,寺本会長や本多さん達と中島先生に5年間の指導を受けながら肥後独楽づくり」を習いました。 その後、保存会に入会して、ちょんかけ独楽を回される皆様と出会いました。

 

 

 昨今は、新型コロナの影響で月例会の開催も困難な状態ですが、通常の場合であれば顔を合わせて会話して独楽の話題や演技を見せていただくことが、有意義で貴重な時間となっています。

 そして現在は、「肥後こま」を製作・販売を行うとともに今年度からは、川尻町の「くまもと工芸会館」において後継者育成事業の「肥後こま教室」を担当しています。 将来、ちょんかけ独楽も作製できる後輩を育てることが自分の夢でもあります。

 これからもどうぞよろしくお願いいたします。