R2年7月号

「発表の喜びを!」

本田 貴士 

  縁あって、子どもたちにコマを教え始めて10年を過ぎた。 その間、近くの施設に子どもたちと出かけステージに立ったこともあった。 子どもたちを連れ、1時間もバスに揺られながら他の小学校との交流に出かけたこともあった。 敬老会の催しに子どもたちを出演させ、喝采をいただいたこともあった。

 子どもたちとともに活動をしながら感じたことは、時代が変わり場所が変わっても、コマを楽しみ喜ぶ子どもたちがいるということである。 しかし、遊びの主役の座が、これまでの伝統的な遊びの数々からテレビゲームなどの遊びに奪われて久しい。 逆に言えば、テレビゲームにはない楽しさを子どもたちに伝えることさえできれば、子どもたちも熱中するのでないか。

 テレビゲームなどとの一番の違い、それは『ステージで発表する喜び』である。

これまで年間多いときは5,6回。  少なくとも3回は発表の場を設けるようにしてきた。 

 

 

 

すると・・・

 ①発表のために練習をがんばる

 ②ステージで認められる喜びがある

 ③次のステージに向けて気持ちが盛り上がる 

 ④家庭に帰ると両親からも褒められる。

                まさにいいことづくめである。

 そのうちに、練習をしてもっと難しい技に挑戦したい!という思いもわいてくる。 もし、長期的な指導の場があれば、『最後の発表ステージ!』だけでなく『途中でのステージ発表』という場をぜひ設けてみてはいかがだろうか。

 さて本年度は新型コロナの影響もあり、1年間学校での活動を休止させていただいた。 来年度の復活に向けて今から英気を養いたい。