R2年6月号

「今後とも独楽に馴染んでいこう」

副会長 朝永 清寿 

 遠くを歩いている人がダブって見える、信号機の色は2個横に並んでぼーっとしか見えない、たまに行くゴルフンペで「私が打ったボールの行方はどこ?」と聞きまくっていた昨年の春、「遠近両用で一番いいやつを」と注文して眼鏡を新調した。出来上がりの期待を込めてゴルフ練習場に行ってチェックしたところ、遠くのボールは見えるようになったものの、高く打ち上げたボールが2個となり縦に並んで落ちて来た。さらには足元の凸凹に気が付かず頻繁に靴が引っかかる様になった。なぜだろうかと近くの眼科医院に行き「このメガネはつまらんですよ」と言ったところ、医者曰く、「これは便利なメガネ、足元の引っかかりは馴れが必要です、ゴルフのボールは空中じゃなくて落ちたところを確認してください」と・・・

でも・・・・“ちょんかけ”は空中で扱う独楽、落ちたところが確認できてもねー。独楽の掛りが悪くなったのはそれが原因?それなら勘で掛けるしかないか。

 

 

 

そう思っているさなか、私の所属しているNPO法人の執行部から「20周年を迎えることになった、今年の5月下旬東京のホテルで式典を行うから、宴会で“ちょんかけ独楽”を披露してくれ」と要請があった。快く了解したが眼が馴れないと大変なことになると、今年に入って、独楽を始めた時分そうであったように毎日独楽に触れ、眼を馴らしていった。何となく演技がつながってきたかなーと思えるようになった頃・・、新型コロナが全国的に波及。20周年記念行事は中止、残念ながら宴会も中止との連絡があった。  結局、私の練習も中止・・・・・。

「これじゃだめだー!・・・又独楽が掛からんようになる」と最近は、外出自粛要請の中ではあるが、誰もいない近くの公園で人目を忍んで、こっそり独楽に馴染んでいる。