H31年3月号

「福の顔と鬼の顔」

 理事 木下 幸春 

 巻頭文の表題にしてはあまりにも突飛な感じがするとお思いでしょうが私が某名人の指摘の言葉を聞いて「目から鱗」の驚きを引用した表題です。

 会員の皆さんも学校ボランティアとして各学校にちょんかけごまの指導に行かれていると思いますが、私も小学校のクラブ活動の支援に行っています。 その時の場面での出来事です。

 生徒達と開始の挨拶を交わし、にこやかに今日の練習をどの様にするか説明したり、組分けをしたり、楽しげな雰囲気でスタートするのですが、いつの間にか生徒達が近くにいないのです。 傍に寄って来ないと言った方がいいかもしれません。何故か? 某名人に思い余って質問しました。 即答で返事が返ってきました。

 

 

 「あんた、笑顔で話よるね?」・「生徒に顔を向けてこまを回しよるね?」確かにスタートする時は笑顔で接する様に努力をしているつもりですが、こまを回すのに熱中するあまり、顔から笑いが消え、多分必死の形相でしょう。そんな怖い顔では、生徒は寄って来ないはずですね。 多分急には、無理でしょうがこまに回されている技量を少しでも向上させ、鬼の顔から福の顔に少しでも近づく様に、そして生徒達と笑顔で一緒にこまが回せる様に頑張ります。