H28年11月号

「和」

顧問 中村 泰司


今年も渡り鳥がやって来た。 朝夕の冷え込みで体調管理が大変です。 皆さんは健康で何よりです。 

私は最近気力、体力、脳(能)力が衰えて思った事がよう書けません。 或る先生の話ですけど紹介してみます。

 

人間と動物の間にはいろいろ違ったところがあるそうで、成人の日までに20年もかかるという準備期間の長いこと、60歳70歳になっていよいよ自分の天分個性の発揮をしていけるということ、この二つは人間の特色である。

 

人間は青年壮年老年を通じていつも「考える者」として生の意味を自覚して生きている。青年時代は二度とない、精いっぱいに働ける年代である。又、「和」ということはベニヤ板のようなものである。違った木(もく)目の板を組み合わせるのでしっかりした板ができる。同じ年齢の者ばかりでやらせると話し合いすぎる。

違った性格を組み合わせて行くのが和である。 例えば店主が強気なら番頭は少々弱気であるがいい。 その方が堅実である。青年には積極性は強いが一方の用意が足らない。 

学校出には見通しはきくがどうも足腰が弱くて実行力に乏しい。いろいろ違ったものの組み合わせが大切である。これを聖徳太子が十七条憲法の第一に「和を以って貴しと為す」と言われたものです。

 

この「和」ということが物事が繁栄発展して行く総合の原動力であるといわれている。
正しいことも言わないで、おとなしく妥協していくことではなく、みんなの性格、能力をうまく引き出してこれを総合することです。とありました。

 

以上分かったようでわからん所に面白さを感じています。

これからも益々盛んな保存会を期待しています。