H28年6月号

熊本城が泣いている

副会長 寺本 康喜

 

熊本地震で、飯田丸五階櫓と戌亥櫓の石垣は、角石が柱のように残り崩壊寸前で建物を支えている。見る者にとって痛々しい風景です。  
頑張る熊本城に勇気づけられる一人ですが、角石だけで支え続けるのは無理で、専門家の話では崩れ落ちるのは時間の問題だそうです。 どんな立派な建物を作っても、基盤となる土台がしっかりしていなくては一文にもなりません。

独楽に例えれば、基本動作がしっかりしていなくては、応用技を行ってもスッキリした品のある技には見えません。

不要な動作をそぎ落とし、スッキリした見栄えのある基本技を習得、実践したいものです。  本年も一つずつ技を確認しながら、どこにも力が入ってなく水のようなフワフワした、力が抜けきった仕草に挑戦していきたいと思います。